浦賀の渡し

浦賀の渡しについて

神奈川県横須賀市の浦賀に、今も現役で活躍する渡し船があります。その名も「浦賀の渡し」。

地元では「ポンポン船」の愛称で親しまれ、江戸時代から約300年にわたって東浦賀と西浦賀を結んできました。現在では全国的にも珍しい生活航路として、多くの観光客や地元住民に利用されています。

浦賀の渡しとは?

浦賀の渡しは、浦賀湾の東西を結ぶ小さな渡船です。浦賀湾は奥深く入り込んだ地形をしているため、陸路で移動すると大きく迂回しなければなりません。そのため、江戸時代から人々の生活を支える交通手段として渡し船が利用されてきました。 歴史は享保10(1725)年頃までさかのぼるとされ、現在も当時と同じように東西の浦賀を結ぶ重要な存在となっています。

愛宕丸(あたごまる)
愛宕丸(あたごまる)

現在運航している船は「愛宕丸(あたごまる)」。朱色の船体が印象的で、江戸時代の御座船をイメージしたデザインになっています。 船旅の時間はわずか約3分。短い航路ですが、海の上から眺める浦賀の町並みや造船所跡地の風景は格別です。穏やかな浦賀湾をゆっくり進む姿は、忙しい日常を忘れさせてくれます。

浦賀の渡し 呼び出しベル
浦賀の渡し 呼び出しベル

浦賀の渡しには時刻表がありません。船が反対側にいる場合は、渡船場に設置された呼び出しボタンを押します。すると船頭さんが迎えに来てくれるという、昔ながらの仕組みが今も残されています。 対岸まで約230メートル。待ち時間も少なく、気軽に利用できるのが魅力です。

願いが叶うと評判の西叶神社

浦賀の渡しの西側乗り場から徒歩数分の場所にあるのが、西浦賀の鎮守として親しまれている西叶神社です。創建は1181年。源頼朝が源氏再興を祈願し、その願いが成就したことから「願いが叶う神社」として信仰を集めるようになったと伝えられています。西叶神社で授与される勾玉を東叶神社のお守り袋に納めると願いが叶うとされ、両社を巡る「叶神社巡り」が定番となっています。

西浦賀にある西叶神社
西浦賀にある西叶神社

良縁を結ぶと評判の東叶神社

浦賀の渡しの東側にあるのが、東浦賀の鎮守として親しまれている東叶神社です。浦賀湾を挟んで西叶神社と向かい合うように鎮座しており、東西の叶神社を巡る参拝が人気を集めています。

東叶神社で特に有名なのが「縁結びお守り」です。西叶神社で授与される勾玉を、東叶神社で授与されるお守り袋に納めることで一つのお守りが完成するとされ、恋愛だけでなく仕事や友人などさまざまな良縁を結んでくれると伝えられています。

東浦賀にある東叶神社
東浦賀にある東叶神社

さらに、幕末に咸臨丸で渡米する前の勝海舟が、この地で航海の安全を祈願し断食修行を行ったという逸話も残されています。境内裏手の明神山からは浦賀湾を見渡すことができ、歴史ロマンを感じながら参拝できます。

ポンポン船
ポンポン船

わずか3分の航路ながら、浦賀の歴史や港町の風情を存分に味わうことができます。乗船時間は短いものの、海風を感じながら浦賀湾を横断する体験は特別でした。

浦賀の渡しの詳細

所在 神奈川県横須賀市西浦賀1-18-2
電話番号 046-825-7144
営業時間 7:00~17:00
休業日 荒天時(強風や波が高い場合)、船の点検・整備時
料金 ワンデイパス / 大人600円、子供300円、片道 / 大人400円、子供200円
アクセス 京急浦賀駅から、バス(久10)久里浜駅行で「紺屋町」下車すぐ、京急浦賀駅から、徒歩18分
URL 浦賀の渡し

浦賀の渡しの地図