海軍高級将校庁舎、入船山記念館
屋根は天然スレートの魚鱗葺き。
入船山記念館について
入船山記念館は、現存する明治期の建物で、海軍高級将校庁舎でした。
ジョサイア・コンドルの弟子・桜井小太郎が設計しました。日本人初の英国公認建築家資格を取得した人物です。
太平洋戦争中の1945年に行われた呉軍港空襲で、海軍高級将校庁舎という役割がありながら被害を奇跡的に免れた建物です。
旧呉鎮守府司令長官官舎は、木造平屋建で、応接室や執務室に使用された洋館部と住居として使用された和館部があります。洋館部はの外観は英国風のハーフティンバー様式を取り入れ、屋根は天然スレートの魚鱗葺きです。玄関にあるステンドガラスはイギリス製で、壁や天井には、金唐紙(日本の伝統工芸品で、和紙に金属箔を張り、版木に当てて凹凸模様を打ち出し、彩色をほどこし、全て手作りで制作する高級壁紙です。)が張られています。
客室のジョージアン様式のパッドフッド
客室の椅子等には、ジョージアン様式(英国伝統のインテリアの黄金期)の特徴であるパッドフッド(○で囲んであるところ)になっています。パッドフッドて何?と思ったのですが、高級の代名詞「猫脚の足先」の事です。
火薬庫
移築された石造りの火薬庫は、呉軍港一帯の防備のため明治32年(1899年)から3年もかけて建てられました。太平洋戦争末期には物資がなく備前焼が鉄砲の弾の代わりになったとか。
入船山記念館の詳細
住所 | 広島県呉市宝町幸町4-6 |
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電話番号 | 0823-21-1037 |
開館時間 | 9:00~17:00 |
料金 | 大人250円、高校生150円、小中学生100円 |
休館日 | 毎週火曜日(祝日・休日の場合は翌日休館) 年末年始(12月29日~1月3日) |
アクセス | JR「呉駅」から徒歩13分 |
入船山記念館の地図