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群馬県館林市にある、つつじが岡公園を訪問しました。

4月から5月上旬にかけて、色とりどりのツツジが咲き乱れます。樹齢800年を超えるヤマツツジの巨樹や色鮮やかな新品種まで、約1万株のツツジが咲き誇る名園です。

園内には散策路や展望台が整備され、ゆったりと散歩を楽しみながらツツジの美しさを間近で感じることができます。また、開花時期には「つつじまつり」が開催され、多くの観光客で賑わいます。

宇宙ツツジコーナー

つつじが岡公園の見どころの一つが「宇宙ツツジコーナー」です。1994年（平成6年）、アメリカのスペースシャトル「コロンビア」が打ち上げられた際、館林市出身の宇宙飛行士 向井千秋さんが搭乗しました。

スペースシャトルにはヤマツツジなどの種子が搭載され、宇宙を旅したものを培養・育成されました。地球に帰還後、その種子から育てられたツツジは「宇宙ツツジ」と名付けられ、つつじが岡公園で大切に育てられています。

花ハス

館林を代表する夏の風物詩「花ハスまつり」は夏の7月下旬から８月下旬に開催されます。園内に広がる大きなハス池には、鮮やかなピンク色の花々が咲き誇ります。まつり期間中は、船でハスの間をすり抜ける特別なクルージング体験を楽しむことができます。間近に迫る花々と水面の涼やかな風は、真夏の暑さを凌いでくれます。

ハスの果托

夏の開花が終わると、独特の形をした 「果托」 が姿を現します。果托とは、花びらが散った後に残る花托部分で、中にハスの実（種子）が並んでいます。その形はシャワーヘッドや蜂の巣をのようです。ハスの果托は観賞だけでなく、ドライフラワーやアレンジメント素材としても人気があります。

ハスの実

ハスの実は古くから食用として親しまれ、ほんのりとした甘みとナッツのような香ばしさが特徴です。地域によっては、炒ったり、甘納豆風に加工したりと、さまざまな楽しみ方があります。また、漢方や健康食材としても知られ、栄養価の高さから注目されています。

梨ジュース

花ハスクルージングから降りたら梨ジュース。館林市の夏の味覚といえば、みずみずしい 館林産の梨。その梨を贅沢に使用した 梨ジュース は、すっきりとした甘さと爽やかなのどごしが魅力の特産品です。暑い季節にぴったりで、観光客にも大人気のジュースです。

花の名所、つつじが岡公園近隣には、科学館や旧家などの観光スポットが点在しています！

向井千秋記念子ども科学館

向井千秋記念子ども科学館

日本人初の女性宇宙飛行士・向井千秋さんを記念して作られた科学館です。宇宙や科学の展示、体験型のコーナーもあり、子どもたちが楽しみながら学べます。イベントやワークショップも随時開催しています。

ムーンウォーカー

宇宙飛行士になった気分で月面を歩く「ムーンウォーカー」は、子どもも大人も楽しめる人気の体験展示です。軽やかにジャンプしたり歩いたりして、月面の重力（地球の約1/6）を疑似体験できる装置です。

旧上毛モスリン事務所

旧上毛モスリン事務所

つつじが岡公園に隣接する「旧上毛モスリン事務所」は、明治41〜43年に建てられた木造二階建の擬洋風建築。上毛モスリン株式会社の本館事務所として地域の近代産業を支え、洋風建築の技法を取り入れた意匠が見どころです。設計者、施行者は不明です。

旧上毛モスリン事務所 金庫（物置）

建物の外に回ると、かつて事務所で使用されていた金庫が確認できます。

田山花袋旧居

田山花袋旧居

田山花袋が7歳から14歳まで過ごした家で、土間や縁側、年輪の浮き出る板など、色合いや材質感、形に長い時間がしみ込んでいることを感じられる木造平屋建ての住まいです。

田山花袋は明治4年、旧館林藩士の子として館林に生まれ、14歳で上京。やがて小説家を志し、明治40年に発表した『蒲団』で日本の自然主義文学を確立しました。

江戸時代の小規模な武家屋敷である建物は、花袋が館林の思い出を書き綴った作品『ふる郷』（明治32年刊）に「なつかしきこの家」と記されており、思い出多い場所であったことがうかがえます。

つつじが岡公園の詳細

つつじが岡公園の地図

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