近代和風木造建築、臨江閣
臨江閣について
群馬県前橋市にある「臨江閣」は国の重要文化財に指定されています。その他に別館、茶室があります。
一番上の写真は別館で、明治43年に連合共進会の貴賓室として建てられた書院風建築。近代詩人萩原朔太郎は、臨江閣別館2階の大広間(180畳)を使って盛大に結婚式を挙げました。 連合共進会開催中は、晩餐会や夜会が催され、桂太郎、大隈重信、渋沢栄一などが訪れました。
小学校2年生の息子が「お城見よう」というくらい大きな建物でした。本館だと思っていた建物が別館でした。現在では、なかなか嗅げなくなった、畳のいい香りがしました。広いので隠れて、私を驚かそうとする夫と息子でしたが、ギシギシという足音ですぐ分かってしまい大笑いでした。
ガラス戸
外窓はガラス戸ではなく、雨戸だったそうです。
臨江閣 本館
明治17年当時の群馬県令・楫取素彦の提言により、土地を下村善太郎(初代前橋市長)が提供し、市内の有志らの協力と募金により迎賓館として建てられました。本館は木造二階建て、入母屋造り、桟瓦葺の数奇屋風建築です。明治天皇や大正天皇などの皇族が滞在されていました。昭和20年からは前橋市役所仮庁舎として、昭和30年から昭和56年までは前橋市公民館として使用されていました。
臨江閣 本館1階
手前から、「控えの間」、「三の間」、「次の間」、「一の間」です。一の間は能舞台として使用できる構造になっています。
臨江閣 本館2階の廊下
臨江閣 茶室
明治17年に京都の宮大工・今井源兵衛によって造られました。木造平屋建て、東側に8畳の書院(寄棟造)、西側に4畳半の茶室(入母屋造)があります。2008(平成20)年に「畊堂(こうどう)」と名付けられました。
臨江閣 石垣
庭門をくぐってすぐの風景です。前橋城跡をイメージした石垣があります。庭は回遊式庭園のため、散策が楽しめます。
臨江閣の詳細
所在 | 群馬県前橋市大手町3-15 | 電話番号 | 027-231-5792 |
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営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
休業日 | 毎週月曜日(祝日の場合は開館。直近の平日が休館)、年末年始(12月29日~1月3日) |
料金 | 無料 |
アクセス | JR前橋駅からバス(日本中央バス前橋榛東線)で10分、「るなぱあく・臨江閣前」バス停にて下車、徒歩1分 |
臨江閣の地図