徳川将軍家の信頼も厚く名主職を世襲した、和井田家住宅
和井田家住宅について
埼玉県八潮市にある国の重要文化財「和井田家住宅」を訪問しました。和井田家は延宝期(1673~1681年)移行、八條領35か村の大惣代(農民身分としては最高の地位)を務めた事のある名主でした。
ご子孫の方に伺ったところによると、1600年頃には大阪におり、大阪の陣等を終えて八潮へ移り住んだとは伝えられているそうです。
和井田家住宅 主屋
徳川将軍家の信頼が厚かったとされる証に、馬に乗って土間に入れるスペースがあります。将軍家より許されてなければ、できませんでした。
壁は4重構造
和井田家住宅 内装
昭和49年まで住んでいたそうです。手前の縁なし畳の部屋は家族の空間、奥の縁取り畳の部屋は、格式が上がりお客様空間でした。柱時計の左にある木の箱のようなものは「ラジオ」です。
お客様用玄関
黒漆喰
漆が練りこまれている黒漆喰。磨くとピカピカになるそうです。これを作れる職人さんは絶えてしまったので、復元するとなると工場で作られた物になってしまうそうです。貴重な職人技術が残されています。
工場で作られた黒漆喰
お風呂
江戸時代に大火事「明暦の大火」があり、江戸の街を焼き尽くしました。そのため、幕府は火事防止のため庶民の家に風呂場を設ける事が禁止されていました。
写真は、ご子孫の方が使用していたお風呂で、炭で火を起こし熱が伝わるように、桶の中には鉄に囲われた小さな小さなミニストーブのようなものがおいてあります。入る時にお母さんから「触れないようにね!」と言われて入ったそうです。火傷と隣り合わせの入浴タイムだったそうです。
和井田家住宅の詳細
所在 | 埼玉県八潮市八條1377 |
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電話番号 | 048-997-6666(八潮市教育部 文化財保護課 文化財保護係) |
営業時間 | 第3土曜日 10:00~14:00 ※公開日と時間にお気を付けください。 |
休業日 | 8月・12月・1月 |
料金 | 無料 |
アクセス | つくばエクスプレス八潮駅北口から「八潮市コミュニティバス北コース」で 和井田家住宅前バス停下車すぐ |
URL | 八潮市内文化財建造物の公開 |