江戸時代築城随一の福山城
福山城について
江戸時代の一国一城令が出された後に築城された異例のお城。関ケ原の戦い以降、治めていた福島正則が広島城の無断改修により改易になると、毛利・堀尾・池田・浅野などの外様大名に対する西国の守備として徳川家康の従兄弟である水野勝成が入城しました
福山城には、一国一城令により廃城した伏見城ゆかりの20を超える建物(湯殿、月見櫓、鉄御門など)が使われています。10万石の大名としては、あり得ない規模の城を伏見城の建物を再利用することにより、短期間で築きました。
戦国武将だった水野勝成は藩政に尽力。放浪時代に召し抱えてくれた三村親成を高禄で家老職に迎えるなど、放浪時代の人脈を生かした。神田上水に次ぐ規模を持つとされる蓮池を作り、領民の飲み水を確保した。また、全国初の藩札を発行した。現在の福山市の礎を築きました。
更に息子勝俊は善政を敷き、庶民出自の母と、父の流浪生活に付き従ったためか、領民に対する気遣いがありました。そして、家臣に木綿の着物を着せるなど、家臣に倹約を強いたにもかかわらず、勝俊の死には家臣7人が殉死するなど、信認は厚かったといわれています。 能楽や俳諧を好み、鞆祇園宮(現在の沼名前神社)に寄進した能舞台は今日も残され、国の重要文化財に指定されています。
水野氏に継嗣がいなくなると、松平氏が入城。その後、幕末に安政の改革を断行した阿部正弘を輩出した阿部氏の居城となりました。
かつては天守閣が国宝に指定されていましたが昭和20年の空襲により焼失。現在では、伏見櫓・筋鉄御門が国の重要文化財となっています。天守閣は福山城博物館になっており、歴代藩主の資料が展示されています。
福山城 ゆかりの人物
福山城の詳細
住所 | 広島県福山市丸之内1-8 |
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電話番号 | 084-922-2117 |
営業時間 | 9:00~17:00(最終入館時間は16:30) |
休業日 | 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末(12月28日~12月31日) |
料金 | 大人500円(JAF会員400円)、高校生以下無料 |
アクセス | JR福山駅北口より徒歩5分 |
URL | 福山城博物館 |
福山城へのアクセス
福山城へ行ったら、立ち寄ってみたい!
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蓮池公園
勝成によって整備された福山上水。領民の飲み水を確保した。
住所 広島県福山市木之庄町1-7-1
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福山八幡宮
福山城築城と城下町の整備に伴い城下に祀られるようになった神社
住所 広島県福山市北吉津町1-2-16
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賢忠寺
水野家の菩提寺。400年前の砂時計と、関ケ原の戦いで使用した甲冑を所用している。
住所 広島県福山市寺町4-24
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草戸稲荷神社
福山で最も有名な神社。度々洪水に悩まされていた為、勝成が現在の地に移したという。
住所 広島県福山市草戸町1467
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沼名前神社
息子・勝俊が寄進した能舞台。国の重要文化財。
住所 広島県福山市鞆町1225