中世日本の最高学府、足利学校
足利学校について
栃木県足利市にある史跡「足利学校」は、中世の日本における最高学府でしたが、創建はいつなのか謎です。歴史ロマンあふれる観光スポットです。
1990年に復元された足利学校 方丈
■ 上杉憲実時代(1432年頃)
教育の中心は儒学でした。円覚寺の僧侶から易学を学んだ快元を招きました兵学・医学なども教えられていましたが、易学を学ぶために訪れる者が多かったそうです。学費は何と無料。その頃、戦国武将が易占で人生の岐路を占っていたこともあり、卒業後は戦国武将に仕えるということがあったといます。
■ フランシスコ・ザビエル(1530年頃)
火災に遭い、一時的に衰退していたところを北条氏政が保護し再興。学生数は3000人と記録され、盛況となりました。その様子をフランシスコ・ザビエルが「日本国中最も大にして最も有名な坂東のアカデミー(坂東の大学)」と記し、海外に名が伝えられました。
■ 江戸時代~
朱子学が伝わり、易学を中心とした学問は時代遅れになってしまいました。ただ貴重な古書を所蔵していたため、図書館として学者から注目されていました。明治維新後は廃校となり、建物などが撤去されてしまいました。
現在は、建物と庭園の復元によち、江戸時代中期のもっとも栄えた時の様子が再現され、「近世日本の教育遺産群 ―学ぶ心・礼節の本源―」のひとつとして日本遺産に認定されています。
足利学校の詳細
所在 | 栃木県足利市昌平町2338 |
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電話番号 | 0284-41-2655 |
営業時間 | 4月~9月 / 9:00~16:30、10月~3月 / 9:00~16:00 |
休業日 | 第3水曜日(11月のみ第2水曜日)、年末年始(12月29日~12月31日) |
料金 | 大人420円、高校生220円、中学生以下無料 |
アクセス | JR両毛線「足利駅」より徒歩10分、東武伊勢崎線「足利市駅」より徒歩15分 |
足利学校の地図