感想

どうしよう…暗いというのが最初の印象でした。まず頭をこの世界の話に寄り添って見ることにしました。

楽しく幸せな子供時代を送っているはずなのに新しく着任した先生（伊藤歩さん）によって謎が出て来ます。

陽光学苑の謎とは別に、恭子、美和、トモの3人の人間模様も描かれていきます。何故美和は恭子に執拗に関わるんだろう？モヤモヤとした不快感が心の中を占めます。見ていて苦しい。でも時々いるよね。何かと突っかかって全否定してくる人。気になる存在なのは間違いなくて、だいたいが羨んでいたり嫉妬の類なのかなと思う人。大抵は何だったのだろう？あの人は…で関わらなくなってしまうものだけど、ドラマでは答えが用意されていました。

物語で希望を見出してくれるのがトモ（三浦春馬さん）の存在で、いつでもポジティブ。ちょっとハッキリしないのがイラッとするけれど、そういうキャラクターと思って見守ると愛らしい。癇癪を起こしてしまったり、屁が出るところも愛らしい。

恭子、美和、トモの関係性と学苑の謎を追っていくのがドラマの見どころで、どうなっていくんだろう？気になる！という気持ちで見進めるドラマでした。序盤は心が折れそうになるけれど、終盤に行くにつれて謎が紐とかれていきます。

ドラマを見終えて何とも言い難い喪失感を感じ、それでも未来に夢や希望をもって生きていこうと思う作品でした。