多くの藩が藩政改革のための人材育成の目的で設立されました。藩校は、江戸時代に諸藩が藩士の子弟が、ほぼ強制的に入れられた学校です。成績優秀者は江戸等に遊学させることもありました。教育内容は、四書五経の素読と習字、蘭学、剣術などでした。

幕末には、一部の藩校で国学・漢学に止まらず、医学、化学、物理学、西洋兵学等の学寮を併設する事実上の総合大学にまで発展しました。明治4年7月(1871年8月)、廃藩置県で藩校は廃止されました。

弘道館

日本最大の藩校、弘道館

水戸藩第9代藩主・徳川斉昭公によって創設した藩校。徳川慶喜は5歳~11歳まで学び、大政奉還後の4か月の謹慎生活を弘道館で過ごしました。