氷川丸

氷川丸について

山下公園に係留され、見学することができます。氷川丸は、1930年(昭和5年)に日本郵船が竣工させた客船で、太平洋横断シアトル航路を運行しました。2016年、戦前の日本で建造され現存する唯一の客船として重要文化財に指定、2018年にふね遺産に認定されました。

まだ海外へ渡る唯一の交通手段だった当時、数多くの著名人が乗船しました。1932年6月に映画「街の灯」の完成後、日本を観光で訪れたチャーリー・チャップリンが、1938年4月に柔道の創始者・嘉納治五郎が、1938年6月に宝塚歌劇団が乗船しました。戦後再び客船に復帰したあとはフルブライト留学生を送りだし、ノーベル物理学賞受賞の小柴昌俊博士などが乗船しました。

氷川丸の他に、日枝丸と平安丸という姉妹船も造られました。氷川丸は、戦時中は赤十字のマークをつけて「海軍特設病院船」として運用され、戦後は復員輸送船となりました。日枝丸は、戦争中に海軍の特設潜水母艦となり、米軍の雷撃により沈没しました。平安丸も、戦争中に海軍の特設潜水母艦となり沈没したが、原型を留めたままデュブロン島の北西、水深36mの地点に横転状態でしずんでいます。

氷川丸 一等社交室
氷川丸 一等社交室

マルク・シモン社の内装。ダンスパーティーの会場になるなど、女性の社交場として利用されました。優雅な装飾が施されています。

氷川丸 一等喫煙室
氷川丸 一等喫煙室

マルク・シモン社の内装。世界の上級品のお酒やたばこが揃い、男性の社交場として利用されていました。葉巻を燻らせた男性がカードゲームに興じていたであろうダンディな雰囲気。

氷川丸 一等食堂
氷川丸 一等食堂

船の中ということを忘れる、一等客専用のダイニングサロン。メインダイニングとして利用されました。

氷川丸 三等客室
氷川丸 三等客室

一等やニ等客室のように自由に行き来することが出来なかった、三等客室。長旅なので、二等くらいには泊まりたい…という願望が湧きます。

氷川丸 機関室
氷川丸 機関室

現役時代のままのエンジンを見学することができます。なんだか分からないけれどオビタダシイ機械にスゴさを感じます。

氷川丸の詳細

所在 神奈川県横浜市中区山下町山下公園地先
電話番号 045-641-4362
営業時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
休業日 月曜日 (祝日の場合は開館、翌平日休館)
料金 大人300円、シニア(65歳以上)200円、中学生・高校生・小学生100円
アクセス みなとみらい線「元町・中華街駅」4番出口より徒歩3分
URL 日本郵船氷川丸

氷川丸の地図

氷川丸へ行く前に見たい映画