天鏡閣

天鏡閣について

福島県猪苗代町にある洋館「天鏡閣」に訪問しました。旧有栖川宮家・高松宮家翁島別邸でした。本館、別館、表門が国の重要文化財に指定されています。

この建物は、ルネサンス様式を取り入れた和洋折衷の建築様式で作られました。また、内部にも様々な様式の家具や装飾が見られます。改造が少なく、暖炉や照明器具、天井や漆喰なども当時の状態を残しています。

最初の所有者は有栖川宮威仁親王(皇族から初めて海軍に就職した皇族)でした。東北地方に旅行中に猪苗代湖を訪れ、この地に別邸を建てる事を決定したそうです。

そして、明治41(1908)年8月、落成しました。設計者は不明です。その年の9月「天鏡閣」という名は大正天皇が皇太子時代に滞在した際、李白の詩句「明湖落天鏡」より命名されました。

楽しみポイントとして、女性限定で明治風ドレスの試着体験ができます(予約不要)。明治時代に建てられた洋館で明治時代のドレスを着て、貴族気分を味わえます。さらに食堂では、ティーセットをいただけます。

(*以下内部表示板参照)

天鏡閣 表門
天鏡閣 表門

天鏡閣 外広間
天鏡閣 外広間

玄関ホールです。入場口は別です。暖炉や鏡、帽子掛け、シャンデリアは当初のものです。鏡や帽子掛はアール・ヌーボー様式です。

天鏡閣 食堂
天鏡閣 食堂

洋館の中で重要な位置である食堂は、華やかな中にも堅実な雰囲気につくられています。ハイバックチェアに座って食事をとることが礼儀とされ、家具はジャコビアン様式がよく用いられました。

天鏡閣 球戯室
天鏡閣 球戯室

明治時代の洋館には欠かせないものだった玉突台。足はライオン脚と俗称されるものです。シャンデリアは復元です。

天鏡閣 展望室
天鏡閣 展望室

建設当時の明治には猪苗代湖が一望できたそうです。現在は樹々の成長により湖を望むことはできなくなりました。

天鏡閣 別館
天鏡閣 別館

お付きの方や警備の方が使用された建物でした。簡素ながら本館にならった外観をしています。1階のみ見学可能です。

天鏡閣の詳細

所在 福島県耶麻郡猪苗代町大字翁沢字御殿山1048−14
電話番号 0242-65-2811
営業時間 ・入館料
【5月~10月】8:30~17:00(入館締切16:30)
【11月~4月】9:00~16:30(入館締切16:00)
・明治風ドレス / 10:00~16:00(最終受付)*11月は15:30
・ティータイム / 10:00~15:30(ラストオーダー)
休業日 年中無休 ・明治風ドレス試着&カフェ / 4月10日~11月23日 *冬季は休業
料金 大人370円、高校生210円、小中学生100円
明治風ドレス試着体験 / 1000円(女性のみ)
食堂でカフェ / ティーセット830円
アクセス 磐越西線「猪苗代駅」から磐梯東都バス「長浜」バス停より徒歩10分

天鏡閣の地図

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天鏡閣

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