大阪にある洋館
大阪にある洋館めぐり!明治の世が始まりイギリス人技師により建てられた泉布観(1872年)。ジョサイア・コンドル等のお雇い外国人が日本人技師を育て、大阪市公会堂(1918年)では日本人設計者が腕を奮いました。
泉布観
大阪造幣局と国道を挟み、洋館が建っています。泉布観は、明治4年(1872年)2月に落成し、創業されたばかりの造幣寮の応接所として使用されました。命名者は明治天皇で、 「泉布」とは貨幣、「観」は館を意味しています。
設計は、イギリス人技師のトーマス・ウォートルスが担当しました。国産の煉瓦造り2階建てで、建物の周りにヴェランダを張り巡らせた「ヴェランダ・コロニアル」様式で造られています。また、建物の外周はトスカナ式の花崗岩の円柱で囲まれています。
毎年3月の春分の日頃に一般公開されている以外は、外観のみ見学できます。泉布観は、大阪市内に現存する最も古い洋館の一つで、国の重要文化財に指定されています。
泉布観の詳細
所在 | 大阪府大阪市北区天満橋1-1-1 泉布観 |
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電話番号 | 06-6615-0657 |
入館料 | 無料 |
営業時間 | 一般公開日による(毎年3月の3日間程度開館)平日9:00~17:30 |
アクセス | Osaka Metro・京阪電車「天満橋」駅1号出口より徒歩15分 |
大阪市中央公会堂
大阪市のシンボル大阪市中央公会堂は、大正7年(1918)に竣工したネオルネサンス様式の建物です。バロック的な壮大さを持ち、細部にはウィーン分離派様式も取り入れられ、アーチ状の屋根と赤レンガが特徴です。
1911年(明治44年)、株式仲買人である岩本栄之助が建設費の100万円(現在の50億円)を寄付し、建設が始まりました。岩本栄之助は、1914年より始まった第一次世界大戦により株式の大暴落で大きな損失を出し、中央公会堂の完成を見ないままピストルで自殺してしまいました。
明治時代の建築界を代表する岡田信一郎が設計原案を担当し、東京駅で有名な辰野金吾が建築顧問に就き、片岡安が工事監督を務めました。
大集会室では、ロシア歌劇団の公演、アルベルト・アインシュタインをはじめ、ヘレン・ケラーや、宇宙飛行士ガガーリンなどの歴史的人物の講演が行われました。
2002年12月、国の重要文化財に指定されました。
大阪市中央公会堂の詳細
所在 | 大阪府大阪市北区中之島1-1-27 |
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電話番号 | 06-6208-2002 |
入館料 | 無料 【ベイシックコース ガイドツアー30分】500円 【スペシャルコース ガイドツアー30分+コースランチ】2500円 パンフレット |
営業時間 | 9:30~21:30(予約受付時間は9:30~20:00) 【ガイドツアー】10:00~10:30、11:00~11:30(各回定員30名) |
休館日 | 毎月第4火曜日(祝日の場合は直後の平日)、年末年始(12月28日~1月4日) |
アクセス | 京浜電鉄中之島線「なにわ橋」駅1番出口より徒歩1分 |
URL | 大阪市中央公会堂 |
大阪にある洋館の地図